
昨晩、天井付近でパチンパチンと音がしているのに気付き、見上げてみるとテントウムシが電灯の周囲を飛び回っては電灯の傘にぶつかっていました。
しばらくして電灯の傘に止まって歩き回りだしたので、外に出そうと指を差し出したり、新聞紙を目の前に置いたりして乗り移らせようとしたのですが、思うように行きません。 そのうちテントウムシはぴたりと動かなくなり、上を向いたままあれこれするのもくたびれるし、この寒い中外に追い出すのも何なので、とりあえず昨晩はそのままにしておきました。
今朝になって見てみると、テントウムシは昨晩の位置から動いておらず、どうやらここで越冬するつもりのようです。 歓迎するわけではないのですが、クモが家の中を自由気ままに歩き回るのを放置しているぐらいですし、とくに害もないテントウムシを追い出すのもどうかと思い、当分はこのままいてもらうことにしようと思います。
ところで、このテントウムシは逆さまの状態で天井に貼り付いているのですが、軽い体とはいえ、あんな細い脚で天井からぶら下がっていて疲れないものなのでしょうか。 なにもテントウムシだけではありませんが、不思議です。
[写真] ナミテントウ:体長約6mm
PENTAX Optio 750Z

妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十作目、コフキサルノコシカケです。
きのこの編みぐるみも気が付けばもう四十作目となりました。 我が家の「きのこ山」と称する棚の上の編みぐるみ置き場もかなり賑やかになっています。

ここ最近の作品と比べるとずいぶんと地味なように思えるかもしれませんが、編みぐるみの中でもかなり大型で、意外と存在感があります。 さらには傘の下に胞子が飛んで茶色く染まった感じを出すためのほぐした毛糸を垂らしたり、裏側に磁石を仕込んで冷蔵庫の扉などから生やすことができるようにするなど、けっこう凝った作りになっています。
ちなみに、面白い絵になるだろうと思って本当に冷蔵庫から生やそうと試みたのですが、一般的な磁石ごときには大き過ぎたのと、毛糸が意外にすべってきのこを支え切れず、企画倒れに終わりました。 結局針金で取り付け用の腕を作って「きのこ山」のある棚の扉の前面に生やしていますが、胞子の代わりに妙な存在感と可笑しさを漂わせています。
なお、下の写真は例のように交差法による裸眼立体視写真ですが、編みぐるみが余りに大きかったので、撮影風景の種明かしのようになってしまいました。

[写真] コフキサルノコシカケ:幅約16cm
実物は幅約20cm(神代植物公園)
PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの三十九作目、アカヤマタケです。
形が面白いもののほうが強く印象に残るので、異形のきのこのほうがどうしても多くなってしまうのですが、こういう可愛らしいきのこが嫌いというわけではなく、機会と余り糸があれば編んでくれます。

詳しいかたからすればアカヤマタケで十把一絡げにしてはいけないのかもしれませんが、アカヤマタケは、黄色っぽいものから赤みの強いものまで色の個体差がけっこうあるように思います。 ただ共通する特徴として、傘のてっぺんがややとんがることと、全体的、とくに柄に繊維状の縦の線が見られること、そして古くなるにつれて色が赤みを帯びて暗くなり、傷付いたり圧迫されると真っ黒になってしまうようです。
そんな雰囲気を表現しようと、柄の編みかたや、色の変化など少々工夫してあります。 また、私たちの見たものは芝生や草むらに生えているものが多かったので、使い道のあまりない糸を消費する都合もあって、珍しく草むらの台座付きになっています。
結果的に、妻の作った編みぐるみのなかにあっては、妙に可愛らしくなってしまったのですが、たまにはこんなのもよいのではないでしょうか。
なお、下の写真は恒例の交差法による裸眼立体視写真です。

[写真] アカヤマタケの編みぐるみ:高さ約7cm
実物も同じくらい(筑波大学周辺)
PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの三十八作目、キツネノタイマツです。

今回の編みぐるみは一本倒れているのですが、これはもちろんわざとそう作ったものです。 この仲間のきのこはいつも夜からから早朝にかけて急速に伸びてくることが多いのですが、しおれるのも早く、とくにこのキツネノタイマツは背が高くなることもあって、見つけたときには既に右の写真のごとくなので、その様子を再現しています。
さらに今回は根元に卵までついており、よく見ると先端が口を開いてぬらっとした灰白色の粘液が見えているという凝りようですが、確かにこの仲間はキヌガサタケをはじめ、カニノツメ、ツマミタケ、サンコタケ、キツネノエフデ、スッポンタケ、そしてまだ見たことがありませんがイカタケなど、形の奇抜さを競っているとしか思えないので、やはり創作意欲を刺激するのでしょう。
ちなみに下の写真は毎回のように、交差法による裸眼立体視写真です。

[写真] キツネノタイマツの編みぐるみ:高さ約17cm
実物は高さ約20cm(神代植物公園)
PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

ディル栽培2011: 14
種播きから七十七日後のディルの様子です。
陽が低くなって、今までプランターを置いていた場所にあまり陽が射さなくなったので、鉢の置き場所を変えてみました。 あまり大きな差があるわけでもないですが、ただでさえ短い日照時間なので、わずかな時間でも余分に陽が当たればと考えました。
ところで、特に決めてわけでもないのですが、ここ最近クリスマスあたりの夕食にはボルシチをすることが多く、そこで育てたディルを使おうと楽しみにしています。 今年は少々ディルの成長が遅いように感じて大丈夫かと心配していたのですが、どうにか間に合ったようです。 もう少し葉が多いとよかったのですが、これでも一回使う分ぐらいは何とかなりそうです。
[写真] ディル:草丈約14cm
PENTAX Optio 750Z

ディル栽培2011: 13
種播きから七十七日後のディルの様子です。
草丈の伸びがゆっくりなので、なかなか成長ぶりが実感できないのですが、それでも一週間前の写真と見較べれば葉が着実に増えています。
いっぽう一部の株で葉が紫色がかってきました。 以前栽培した経験から、ディルやコリアンダーは寒くなると葉が紫色がかってくるのはわかっていますが、成長のよい株はまだ葉が青々としているので、もしかするとまた弱ってきているのかもしれません。
[写真] ディル:草丈約12cm
PENTAX Optio 750Z

妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの三十七作目、ノウタケです。

これと言って珍しいきのこではなく、少なくとも深大寺周辺ではごく普通に目にするのですが、地面からまるで漫画のフキダシのような格好で飛び出している姿はどことなく滑稽で愛嬌があります。 ただノウタケという名前は確かに言い得て妙とは思うものの、この愛嬌たっぷりな姿からすると少々かわいそうな名前のような気もします。
ノウタケという名前を知って気味悪がるのか、それとも地味過ぎて気が付かないのか、このきのこが踏みつぶされたり、蹴り壊されたりしているのを見かけ、私たちは脳挫傷などと呼んでいるのですが、好きなきのこということもあって、残念な思いをすることもしばしばです。 名前を変えてどうなるというものではありませんが、いっそのことこのキツネ色の外皮からコッペパンタケとでも言ってあげれば、もう少し親しみを持って大切にしてもらえるのではなどと思ったりもするのです。
と、無駄話が多くなりましたが、最後に例の通り交差法による裸眼立体視写真を載せます。

[写真] ノウタケの編みぐるみ:高さ約5.2cm
実物は高さ約4.5cm(深大寺周辺)
PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

ディル栽培2011: 12
種播きから七十一日後のディルの様子です。

いっぽう、だんだん陽が低く弱くなって気温が下がってきたため、ディルの成長が鈍ってきました。 先週と較べると葉の枚数は確かに増えているようですが、草丈はほとんど変わっていません。 先週あとからたったひとつ出てきた双葉も、ほとんど変化が見られません。
この葉の枚数ではまだ心細くて使うのは気が引けます。 クリスマスには使えるまでに成長してくれるといいのですが。
ところで、先月末に転んだときに路面にぶつけて壊れてしまったOptio 750Zは、修理不可能かもしれないと言われていたのですが、幸いきれいに直って戻ってきました。 古い機種なので数値性能で見てしまうと最近の携帯電話にすら及ばないのですが、愛着もあり使い慣れているので、安心して撮ることができます。
[写真] ディル:草丈約11cm
PENTAX Optio 750Z

妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの三十六作目、カエンタケです。

さらには元々は珍しいほうのきのこだったのが、今年はナラ枯れが原因とかで滋賀県で多く発見されるなど、近年発見例が増えているようで、明確な因果関係はないのでしょうが、異常気象やら地球温暖化と結びつけられて、環境破壊の象徴のように思われてしまうふしもあるやに感じられます。
当のカエンタケに悪気があるはずはないのですが、下手に触るのもまずいというようなものが子供の目に付くような場所に生えているとなると、きのこ好きと言えども駆除せざるを得ません。 じつは私たちも今年の夏に箱根に行った際にホテルの庭にごく小さなものが生え始めているのを見つけ、従業員のかたに報告して除去をお願いしてしまいました。
そんなこんなで、供養というわけでもありませんが、カエンタケが妙に印象に残ってしまい、編むことになったようです。 本心を言えば、こんな怪しげな姿をしているきのこを、私たち夫婦が嫌いなはずはないのですから。
ちなみに今回は切株付きになっており、切株への取り付けと枝のような腕の向きを固定するために針金を通してあるのですが、おどろおどろしい雰囲気を強調しようと形に凝りすぎてしまって、写真を撮る向きでいろいろ苦労する羽目になりました。
なお、下の写真は毎度のごとく、交差法による裸眼立体視写真です。

[写真] カエンタケの編みぐるみ:高さ約5cm(切株を除く)
実物も同じくらいの大きさ(強羅公園)
PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの三十五作目、サンコタケです。
今までいろいろなきのこの編みぐるみを作ってきた妻ですが、やはり異形のきのこには創作意欲を刺激されるらしく、腹菌類、とりわけ英語圏で "Stinkhorn" と呼ばれる悪臭系きのこの仲間を見ると編まずにはいられないようです。

そのとき以来すっかり編む気満々になっていたのですが、これもふさわしい色の余り糸がなく、今年になってようやっと編むことができました。
ずっと温めてきたこともあってかなり気合いが入っていたようで、出来上がってみると相当な再現性です。 もともとこの仲間のきのこは表面がざらっとしているため質感の相違が少なく、ただでさえ編みぐるみ向きなので、なおさら上出来となったようです。
妻いわく、今までのなかで最高の出来とのことですが、私もそう思います。
ちなみに今回も、交差法による裸眼立体視写真を下に載せました。
