
昨年の五月に野川公園で初めて出会って以来、すっかり虜になってしまった、「わははカメムシ」ことアカスジキンカメムシの終齢幼虫ですが、今年は見ることがないまま初夏は過ぎてしまい、来年まで見る機会はないかと思っていました。



テレビなどでよく、面白い生態や、変わった形の生き物が話題になる昨今、このわははカメムシも話題にならないかと思いつつ、未だに流行の兆しも見えないのですが、今年こそわははカメムシの時代が来ることを願いつつ、昨年も描いたこのカメムシの似顔絵を、描き直してみました。
[写真] アカスジキンカメムシの終齢幼虫:体長約1cm
PENTAX K10D + D FA MACRO 50mm F2.8(トリミング)

週末にふらっと箱根に行ってまいりました。
別にきのこ撮影のためというわけではないのですが、やはりこの季節、きのこが気になってしまいます。特に今年の八月末に訪れた際、乾燥続きのために期待したほどきのこに出会えなかったこともあり、あわよくばどこかでばったりと面白い奴に出会えないかなどと思ってしまいます。
そしていざ訪れてみると、いるわいるわ、次々とお初のきのこが待ち構えていました。
まずは上の写真、箱根湿生花園に展示されていたヤコウタケです。実は直前に湿生花園にヤコウタケが展示されていることを知ったのですが、期間が十月中旬までとなっており、間に合うかどうか気を揉んでいたのですが、何とか間に合いました。
ほとんど萎れてしまい、辛うじて二本だけ残っていたのですが、光の強さは昔見たツキヨタケのものとは桁違いで、造り物ではないかと疑いたくなるほどでした。八丈島産のものを栽培しているので、自然の状態ではありませんが、初めて見るきのこに大興奮でした。


その握り心地は、ふかふかしているうえ、しっとりとしていて、何とも言えない気持ちよさでした。
ところで、きのことは関係ないのですが、朝起きがけにホテルの窓から外を見ると、正面に富士山がでかでかと横たわっており、びっくりしました。場所的に当たり前と言えばそれまでですが、よく見ると山小屋らしきものまで判別できるほどの大きさで見ることなど滅多に無いので、これまたなかなか感慨深いものでした。

[写真] ヤコウタケ:傘径約1.2cm, カエンタケ:幅約6cm, カラカサタケ:傘径約5cm, 富士山:高さ3776m
PENTAX K10D + D FA MACRO 50mm F2.8
PENTAX K10D + FA31mm F1.8 AL Limited
PENTAX K10D + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1

先月、『コブシの実のタネ明かし』でコブシの実のことを取り上げましたが、その時、赤い実が糸でぶらぶらとぶら下がった状態のものが無く、手で引っ張り出したやらせ写真にしてしまいましたが、ようやっと自然にぶらぶらしている状態のものを見つけました。
じつは、自然にぶらぶらしている状態を見たのは私も初めてで、本当に自然にぶら下がることがあるのか半信半疑でしたが、これでやっと疑いが晴れました。
[写真] コブシの実:鞘の長さ約4cm
PENTAX Optio 750Z

きのこ写真のページ『役に立たないきのこの写真帖』を更新しました。
この時期、週末になるときのこの写真を撮りに行ってしまうため、今までの分の整理がつかないし、写真は増えるしといった状態です。とりあえず何とかちょこちょこと整理を進め、八月分のきのこ写真を追加しました。
[写真] ケショウハツ?:傘径約1.5cm
箱根仙石原地区にて
PENTAX K10D + FA31mm F1.8 AL Limited

妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの第十四作目、コシロオニタケです。


八国山緑地は東村山市と所沢市の境になっており、今年の六月に初めて訪れて以来、すっかり気に入って何度も足を運んでいるのですが、何とも言えないこのきのこの可愛らしさと、妻の育った土地である所沢市への郷愁から、編みぐるみになるのは最初から決まっていたようなものでした。
そんな思い入れもあってか、今まで作った中でも最高の可愛らしい作品に仕上がっているのではないかと思います。
[写真] コシロオニタケの編みぐるみ:高さ約7cm
PENTAX K10D + D FA MACRO 50mm F2.8

写真の整理にかまけて、すっかり時間が経ってしまったのですが、先日たまたま家の近所に生えているキンモクセイの枝に目をやった時、そこに止まっているカマキリと目が合いました。
別にカマキリなど珍しくもないし、このこと自体わざわざ取り上げるほどのものでもないのですが、写真を撮りながら、ふと思いました。カマキリは何時見ても、こっちと目が合っているように思えます。


警戒心の強さもあってか、相手のいる方にくるっと頭を向ける習性があるのは確かですが、何より眼の上の黒い点がそう思わせるのです。複眼なので瞳などあろうはずはないのですが、その構造からくる光の反射の具合からか、必ずカマキリを見ている側の正面に黒い点が現れます。
どちらかと言えば無表情にしか見えない昆虫たちの中で、妙に表情豊かに見えてしまうカマキリ、交尾が終わったオスを食べてしまったりなど、残虐な印象を持たれがちな奴ですが、愛嬌があるように思えてどこか憎めません。
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後日知ったのですが、これは偽瞳孔といって、結構有名なもののようです。
恥ずかしいことに、知らなかったのは私ぐらいのようなものでした。