鯛のうぐいす骨(鳴門骨)
2008年 05月 18日
今日の夕食は鯛の炊き込みご飯にしようと、魚屋さんで真鯛の切り身を購入しました。炊飯器に切り身を骨ごと入れてご飯を炊き、炊きあがったら骨を取ってご飯と混ぜたのですが、その時、写真のような異様な形をした骨が現れました。病気か、寄生虫か、それとも科学物質による奇形かと不安になったのですが、既にご飯に入れて炊いてしまったしと、あっさり開き直って何事もなかったかのように食べてしまいました。
それでも気にはなったので夕食後に調べてみると、何とこれはそのような物騒な代物ではなく、「鳴門骨」や「うぐいす骨」と言われる、結構名が知れたものだということがわかりました。詳しいところはわかりませんでしたが、鯛が流れの激しい海を必死に尾びれを振って泳ぐうちにできるもので、これがあるということは高級天然真鯛の証しなのだそうです。このような鯛は普通は高級料亭に行ってしまい、庶民の口に入ることは希などという話もあるようですが、我が家は当然そんな高級なものなど無縁で、この鯛も吉祥寺ロンロンの魚屋さんでごく普通に積まれていたパック入りのものでした。
高級料亭うんぬんという話の信憑性は別として、この骨のある鯛が美味であることは間違いないようで、実際今回の炊き込みご飯を食べながら、過去に食べたものと比較して鯛の身が水っぽくなく、味もしっかりしてとても美味しくできていると、妻も私も思っていました。ちなみに、後でゴミ入れの中からパックに貼ってあったラベルを引っ張りだして見てみると、長崎県産になっていました。ということは玄界灘の荒波を泳いでいた鯛でしょうか。
ともあれ、美味しい鯛を食べられたし、新たな知識も得られたしと、いい経験をさせてもらいました。