ビワの花
2007年 12月 22日
落葉樹もほとんど葉が落ち、妙に見通しのよくなった空がすっかり寒々しくなりましたが、近所を歩いていてふと見上げると、ビワの花が咲いていました。
毎年見ているはずなのですが、こんな時期に咲くことと、地味な花だということもあり、いつもすっかり忘れていて、こうして周囲がすかすかになって初めて、冬の花であることを思い出しています。
葉っぱもそうですが、花もごわごわとした毛に覆われて、暖かそうというよりむしろ、ちくちくしそうに感じます。固そうな毛に覆われたがくと五弁の花は、ビワの実のおしりのところを思い起こさせます。
こうして見ると、花が咲いてから実が熟すまで半年もかかるのだと改めて気付かされます。わざわざこんな時期に花を付けるのは、他の植物との競争を避け、昆虫をなるべく多く引きつけようとするためでしょうか。