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写真初心者のおっちゃんが、身近な生き物について、下手くそな写真と駄文で観察日記風に綴ります。きのこと家庭菜園の話題が多めです。


by at384
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はけの森と北風と竹の音

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美術好きの妻に付き合って、『堂本印象美術館展』を開催中の、小金井市にある「はけの森美術館」に行きました。私は写真音痴というだけでなく芸術全般に疎いので、申し訳ないことに美術展そのものよりも、美術館の裏手にある庭の散策で盛り上がってしまいましたが、併設の古い家屋を使った喫茶室(オーブンミトンカフェという、結構名の知れたお店だそうです)もあり、なかなかいい場所です。

「はけ」というのは多摩川やその支流によって作られた河岸段丘崖のことで、そのおかげでこの辺りはどこに行っても、道を南北方向に進んで行くと坂や急な斜面に出くわします。多摩地区で生まれ育った私は、「はけ」の存在や成り立ちを明確に知識として把握していたわけではないのですが、記憶の中にこの地形が焼き付けられているようで、雑木林と崖という、このような場所にいると妙に居心地のよさを感じます。

はけのことを取り上げるたびに触れているのですが、黒井千次氏の小説『春の道標』の場面を彷彿とさせるような、記憶の奥底にある、どことなく懐かしい風景と重なるのかも知れません。

訪れた日は北風が強く吹いて寒い日だったのですが、この「はけの森」の中にある竹林の脇を歩いていると、どこからかしきりに「ぱきぱき」という乾いた音がします。誰かいるのかと思って見回すのですが人のいる気配はなく、不思議に思って見回しているうち、ようやっと音の正体がわかりました。

「ぱきぱき」という音は、高くのびた竹が北風で揺れるたびに隣の竹と枝同士が引っかかり、引っかかった枝がまた外れる際に、弾かれて出る音でした。妙に大きく響くのは、周囲が静かなせいもありますが、竹の節の間の空洞で共鳴しているのかもしれません。風流など縁遠い私ですが、北風で揺れる竹と、枝の弾かれるこの乾いた音は、何となく冬の訪れを感じさせる雰囲気を感じさせました。

[写真] 竹:直径約6cm



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by at384 | 2007-11-25 10:59 | 植物 | Comments(0)