チャダイゴケが大繁盛
2007年 07月 20日
ここのところ梅雨らしいじめじめとした天気が続いていますが、そのおかげか今年はまだ姿を見ていなかったチャダイゴケが、ここに来て近所のウッドチップ上にどっと姿を現しました。
しつこいとは知りながらも何度も言ってしまうのですが、このきのこは杯型の体の中に碁石のような形の胞子塊が入っており、雨が降るとこの胞子塊が雨粒にはじき出されるという凝ったやり方で、子孫をなるべく遠くにばらまこうとします。そんな都合良くいくのだろうかといぶかりたくもなりますが、こうして写真を見ると空っぽになっているものが多く、さらによく見ると、実際に飛び散っている胞子塊もあります。
遠くにという狙いがどこまで達成されているかはわかりませんが、しっかり目的は果たしているようです。もっとも、長い進化の歴史の中で磨き上げられて来た仕組みなのですから、無駄な筈はなく、おかげで近所のウッドチップ上はこいつらの天下になっています。
ところで、以前「コチャダイゴケ」と称して紹介した編みぐるみですが、最近久々に実物を目にし、コチャダイゴケではなくハタケチャダイゴケではないかと思えてきたので、改めて図鑑等で確認したところ、どうやらハタケチャダイゴケのようだと気付きました。編みぐるみでそんな細かいことを気にしてもしょうがないのですが、元々実際に近所に生えていたものを見て作ったものなので、「ハタケチャダイゴケ」に訂正しました。