人気のある寄生植物
2006年 10月 08日
「寄生」というと寄生虫だの、最近ではパラサイトシングルなどという言葉が流行ったりと、あまりいい印象は持たれていないようですが、なぜかこの寄生植物は妙に人気があるようです。
神代植物公園の一角できのこの写真を撮っていると、近くで大きな三脚を立てて写真を撮っている方が「ナンバンギセルですか」と聞かれたので、きのこですと答えると、近くにいた人が「え、ナンバンギセルどこにありました?」と尋ねて探しだしました。その後もガイドの方にナンバンギセルの場所を訊く人が次々と現れ、せっかくなので私も背後に見つけたやつを撮っておきました。するとまた別の人が現れて「あっ、ナンバンギセルですね!」と早速写真を撮り始めるといった感じです。
地味なきのこを撮っている人間が言うのも変ですが、ナンバンギセルも花としてはかなり地味ですし、寄生植物などというと気味悪がるのではないかと思っていたので、この人気の高さには意外な気がしました。人の好みというのは不思議なものです。
ちなみに、公園内の売店にもわざわざナンバンギセル付きのススキの鉢植えが売られていました。