タチテンモンドウの謎
2016年 05月 08日
先日、我が家の花壇の縁取りに植えているタチテンモンドウが増えすぎたので、株分けしてえ整理しました。
正確なところは自信ないのですがタチテンモンドウはアスパラガスの仲間で、冬には枯れてしまうものの、紡錘型の地下茎で年々わずかずつ増えてゆきます。 緑色の細くふさふさした葉がこんもりと茂り、草丈が15センチ程度にしかならないため、花壇の縁取りによく用いられているようです。 しかもこれといって害虫や病気もなく、増えるといってもミントのように周囲に根を伸ばして侵略するようなことはなく、ひたすら植えられた場所でじわじわ直径が大きくなってくる、極めて温和な扱いやすい植物です。
しかしこのタチテンモンドウという植物、ひとつ不思議なことがあります。 植物の生態そのものにはこれといって不思議なものはないのですが、全くと言ってよいほど流通していないようなのです。
検索してみると、どうもこれを植えている人はだいたい誰かからもらったか、ずっと家の庭に植わっていたという感じで、どこかで購入したという話は見当たりません。 これだけ通販でどんな風変わりな植物でも買えそうな時代なのに、売っているところも見つかりません。
かく言う我が家も実家の庭から株分けして持って来たもので、その実家の庭に生えていたものも、元は祖父母の家の庭に生えていたものを株分けしたものなのです。 そしてそれより前の入手経路は不明です。
海外原産で野生化もしていないのに、情報を見る限りかなり広く育てられているようなので、何かしら広まる経路はあったはずだと思うのですが、一体いつどうやって広まっていったのでしょうか。
ちなみに我が家の花壇は3年ほど経って増えすぎたため、分けて余った株を自由に持って行ってくださいと家の前に置いているのですが、あまり貰い手はないようです。 もしかすると、そのあたりが売っていない理由なのかもしれません。