ヤグラタケの住宅事情
2014年 09月 28日
ヤグラタケはその風変わりな特徴もあって、大好きなきのこのひとつですが、老菌に生えることから絵に描いたように整った形のものにはなかなか出くわさず、なんとか理想的な形状のものを写真に納めたいと常々思っています。
そんななか、今まで多摩地区を含め都内では見つけられなかったヤグラタケを、長沼公園では一転していくつも見ることができました。 まだ理想的な形には及ばないものの、土台となるきのこの形もそれほど崩れておらず、なかなかの上物です。
ただ不思議なことに、どれも土台のきのこがとても小さいのです。 風化して真っ黒になってしまっているので種類がクロハツなのか、別のきのこなのかはわかりませんが、特徴からしてベニタケの仲間であることには変わりないようです。
それにしてもこの小ささ、気候などの要因があるのかもしれませんが、東京周辺の住宅事情を象徴しているかのようで、なんとも皮肉に感じられなくもありません。