ラズベリーの自家受粉
2013年 05月 06日
先日ローズマリーやオレガノを露地植えした我が家の花壇ですが、その際、一緒にラズベリーを植えてみました。
玄関先にある花壇なので、魔除けのためにトゲのある木を植えたなどということはまるでなく、単に食い意地の張っている我が家なので、実が食べられるものを植えたかったというのが理由ですが、さらに付け加えるなら、手入れが面倒でないものということが条件でした。
果物の場合、受粉しないと実がならないわけで、その受粉がうまくできるかが成否を分けることになるのですが、ラズベリーはたいへん都合の良いことに、自家受粉を行う習性があるそうなのです。
そのラズベリーですが、買ってきた時点で既に花芽が付いており、植えた翌日にはさっそく花が咲きだしました。 植え付けで負荷がかかっているところに、花など咲かせてしまって大丈夫かと心配ではあるものの、やはり食い意地には勝てず、そのまま咲くに任せているのですが、その花を観察してみると、なかなか面白いことに気付きました。
なにより、これは風媒花なのではないかと思うほど、花が貧弱なのです。 花の周囲に五枚の白い花弁があるのですが、とにかく細くて小さく、しかも開くと一日でぜんぶ落下してしまいます。 自家受粉を行うからこれでも構わないのか、こんな花だから自家受粉でもしなければ仕方がないのかわかりません。
そしてよく見ると、開花するなり、花の周囲を取り巻くように並んだ雄しべに向かって、もう中心から伸びてきた雌しべが伸びて接触しているのです。 自家受粉するといっても、最初くらいは虫が他の株から花粉を運んでくるのを待って、そのあと保険として花が閉じる際かなにかに行うものかと思っていたのですが、いきなり受粉しにかかるとは思いませんでした。
これからどのくらいで実ができ、熟すのかはわかりませんが、その前にさっそく面白いものを見せてもらいました。