今日も「わははカメムシ」
2011年 10月 17日
正直に言ってしまえば、本当ならこの時期はきのこの話題を載せたいところなのですが、どうも今年はきのこの出がよくないようです。 自分だけならばたまたま行った場所が悪かったと気持ちの切り換えもつくのですが、ネット上の情報を見るとどうやら全国的な傾向のようで、これではどこに行ってもだめなのかと、暗澹たる気持ちになってきます。
そんななか、今朝は強風が吹き荒れていたこともあって期待薄な遠出はあきらめ、買い物ついでに井の頭公園を散歩がてら歩いてみました。
相変わらずきのこは寂しい状態だったのですが、そんな気分を知ってか知らずか、公園の植え込みの柵のあちらこちらに例の「わははカメムシ」ことアカスジキンカメムシの幼虫が現れて、ニコニコ顔で慰めてくれました。
こちらも撮るきのこがあまりないので、「あ、こっちのほうが可愛い顔だ」とか、「こっちのはちょっと悪ガキっぽい顔してる」などと妻に言いながら、気がつけばすっかりカメムシ撮影会となっていました。
ところでこのカメムシ、やはりカメムシと名の付くだけあって、今まで積極的には触ることを避けていたのですが、今日はつい何となく触覚の真ん前に指を差し出してしまいました。 すると面白いことにカメムシは逃げることもなく、前足をしきりに私の指に向かって伸ばしては、犬かきのようにジタバタ動かします。
まさかと思って一旦手を引っ込め、ふたたび差し出すと、やはり前足をジタバタさせながらこちらに伸ばしてきます。 可愛いので面白がって何度か繰り返すうち、カメムシが私の手に乗り移ってしまい、しばし手乗りカメムシ状態で戯れていました。
さすがに連れて帰るわけにも行かないので、手の上をちょこちょこ歩き回るカメムシを柵に戻しましたが、その間一度も悪臭攻撃には遭わず、気がつけばすっかりカメムシに慰められていました。
ちなみに肝心のきのこのほうは、ないないと言いつつも、あちこちで土を持ち上げて頭を出しつつある姿を見かけたので、もしかすると来週あたりには少しは見られる状態になっているのではと、少しだけ期待をしています。