ゴーヤの葉がスカスカなことと、その原因について
2011年 07月 24日
ゴーヤ栽培2011: 15
苗を植え付けてから七十八日後のゴーヤの様子です。
昨年の反省からプランターに一株ずつ植え、ネットも弛みのないようにぴんと張り、肥料も充分にやり、まめに摘心し、六月までは雌花を取り除きとあれこれ手を掛け、順調に育ってきたかのように思えた我が家のゴーヤですが、早くも最初の頃の勢いがなくなってきてしまいました。 具体的には上の写真にあるように、葉の緑色が浅く黄色味を帯びてきて、小さくなっています。 写真の中の大きめの葉も既に最初の頃の半分以下の大きさになっているのですが、現在出てきている葉はその脇に見えているようにさらに小さく幅一センチから二センチ程度で、しかもそのまま大きくなる気配がありません。
ようやっと今年初めてアブラゼミの声を聞いたばかりで、暑い夏はこれからが本番だというのに、残念ながら緑のカーテンには程遠くスカスカの状態で、結局現在は窓の外にかけたすだれが陽を遮っています。
こんな状態なので、他所様のゴーヤを見るとついつい、どこが同じでどこが違うのかを比較してしまいます。 その中でいくつか気付いたことがあるので、まだ早いとは思いますが、来年への課題ということで忘れないうちに書き留めておこうと思います。 なお、これはあくまで私の推測ですので、正しいかは保証できません。
まずはプランターの大きさです。 今年は昨年の反省からプランターに一株ずつ植えたのですが、これでもまだ小さいようで、土の中に収まり切らない根が既に表面に飛び出しています。 立派に育っているところのプランターを見ると、やはり野菜用の深くて大きいプランターに植わっています。
次にネットの張りかたです。 ゴーヤはネットが揺れるのを嫌うそうで、揺れると大きく育たないと知って、可能な限りしっかり張ったのですが、それでも風が吹くとどうしても揺れてしまいます。 立派に育っているところでは、金網や柵を使っていたり、ネットを使っていてもゴーヤのつるのところには棒を立てて安定させているようです。
また、ネットの角度も関係があるように思えます。 我が家ではベランダの手すりと庇に下がった物干台の付け根の間にネットを張っているのですが、位置の関係から傾斜しています。 ところが他所様をいろいろ見てみると、葉が上までしっかり茂っているところはネットや柵が垂直に立っており、我が家のように傾斜しているところでは、上に行くほど葉が小さく隙間だらけになっているようでした。 どうもゴーヤは垂直に伸びられない環境を嫌うようです。
そしてもう一つは風当たりです。 我が家はベランダに射し込む陽を遮るため、ベランダの先端に置いているのですが、そのため風が強いと思い切り吹き抜けて、葉が風にもみくちゃにされてしまいます。 よく見るとベランダの手すりより下の壁に遮られた部分では葉が大きいのですが、風が吹き抜ける手すりより上は葉が小さくなっています。 葉が上まで大きく茂っているところでは、窓のすぐ前に植わっていることが多く、風が吹き抜けないために葉が風に揉まれにくいのではと思われます。 よくよく考えればシダレヤナギは風で枝が折れないよう環境に適応した結果、枝の先端を柔らかくして葉も細くしたのでしょうから、風の強い場所に生えるゴーヤが、葉を引きちぎられないよう空気抵抗の少ない小さな葉を付けても不思議ありません。
と、以上の改善点の中で、最後の強風対策は場所的に実現不可能なので諦めるとして、それ以外は来年改善してみようと思います。 これらの考察が当たっていれば、来年はもう少しましになるはずですが、どうでしょうか。