写真初心者のおっちゃんが、身近な生き物について、下手くそな写真と駄文で観察日記風に綴ります。


by at384
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妻が作ってくれたきのこの編みぐるみの五十作目、クロノボリリュウタケ(幼菌)です。

f0108133_15183099.jpg二年ほど前、きのこの季節も終わろうという頃に神代植物公園の一角で幼菌を見つけたのですが、この薄黒くてぱっとしないきのこの何が琴線に触れたのか、これをぜひ編みたいと言って、機が熟すまで時間はかかったものの、実現に至りました。

時間がかかったのはやはりこの形の極めて不規則かつ複雑な点で、編み物の持つ性格と正反対であるうえ、この幼菌を見つけてからのち、どういうわけかクロノボリリュウタケやノボリリュウタケにちょくちょく遭遇するようになってしまって、ますますどう編んでよいかわからなくなったようです。

そうこうしているうちに迷いが吹っ切れたのか、案外さらっと編んでしまい、めでたく念願かないました。

かっちりと決まった形を持っていないきのこゆえ、見る人によってはご自身の持つクロノボリリュウタケの印象とかけ離れたものになっているかもしれませんが、黒ずんだ子囊盤や柄に縦に入った溝という特徴は押さえていると思います。

ちなみに、きのこの編みぐるみは我が家の一室で棚に並んでいるため、だんだん日焼けして色あせたり、薄汚れた感じになってしまうのですが、このきのこに関しては、数年置いて日焼けするとますます実物の持つ雰囲気が出てくるのではと思っています。

なお、毎度恒例の交差法による裸眼立体視写真も下に載せておきます。
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[写真] クロノボリユウウタケの編みぐるみ: 高さ約4cm


この写真の実物は同じくらい


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

by at384 | 2013-09-16 16:19 | 菌類 | Comments(2)
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f0108133_11274745.jpg妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十九作目、スエヒロタケです。

前回ニオイコベニタケという、いかにも一般的なきのこらしい形の編みぐるみを作ったのですが、やはりまたこういう、一般的にはあまり見向きもされないきのこになりました。

スエヒロタケは、図鑑ですら乾燥してひからびたような姿しか載っていないことが多く、地味なきのこの印象がぬぐえないのですが、じつは近所にこのスエヒロタケが大発生する樹があり、今年は空梅雨で壊滅状態になってしまったものの、新鮮な状態で見るとじつに見事な姿を見ることができます。

f0108133_11445629.jpgそれは地味どころか、左の写真のような極めて精巧で美しいひだを持っており、スエヒロの名も先が拡がっているというだけで何となくついたものではなく、これをスエヒロと言わずして何と言うかという感じでしょう。

こんなみずみずしいスエヒロタケを見て以来、いつか編もうと思っていたそうで、いろいろと編みかたを考えたすえ、ようやっと満を持して制作に至ったようです。

f0108133_11275373.jpgそんな思い入れもあって、とくに裏側のあの美しいひだの雰囲気を再現しようと苦労していましたが、さすがに編み物では完全に再現とまではいかないものの、生えたばかりのみずみずしいスエヒロタケの姿は伝わるのではないかと思います。

ただ、そもそも編みぐるみ以前に実物のスエヒロタケの美しさ自体をどれだけわかっていただけるのかというところが少々不安なところもあります。

f0108133_23112676.jpgもしスエヒロタケのひからびた灰色っぽい姿しかご存じないかたがいらしたら、編みぐるみを作ってはしゃぐだけの価値がある、すてきなきのこだと意識していただいて、ぜひ実物の新鮮な姿もご覧いただければと思います。
なお、また恒例の交差法による立体視写真も載せておきます。
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[写真] スエヒロタケの編みぐるみ: 傘径約1.7cm


実物はやや小さめで1.2cmくらい


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited
Optio 750Z

by at384 | 2013-09-08 12:14 | 菌類 | Comments(4)
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妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十八作目、ニオイコベニタケです。

f0108133_1452854.jpgひさびさのきのこの編みぐるみは、行く先々で見ないときはないほどよく出会う、この可愛らしいきのことなりました。

さんざん見ていながら今まで手掛けなかったのは意外な気もしますが、あまりによく見かけるきのこゆえ、かえって存在を忘れていたというのもあるのでしょう。 現に参考用に実物の写真を探したところ、さんざん見ているはずなのに、あまりに撮った写真が少なく、選ぶのに苦労しました。

そんなニオイコベニタケの編みぐるみですが、レース糸を使用しており、白のほかに濃いめと薄めの桃色の糸を部分的に使い分けることで、実物に見られる傘や柄の微妙な色ムラを再現しています。 写真の撮りかたが下手なので、傘の色ムラがわかりにくいですが、実際に目で見てみるとなかなかの出来栄えです。

さすがに編み物では傘の裏の細かいひだまでは再現できず、それっぽい雰囲気までが精一杯ですが、傘の色が部分的に剥げていたり、柄の下のほうが細くなっているものがいたりと、細かい部分はかなり凝って作り込んでいます。

ちなみに、これでカブトムシ臭がしたらさぞかし面白かろうと、庭のゴーヤーの茎を折ってその汁をしみ込ませたら、それっぽい臭いになるのではと提案したところ、残念ながらそれは却下されてしまったので、初の匂い付き編みぐるみは実現しませんでした。

なお、毎回恒例となっていますが、今回も交差法による裸眼立体視写真を載せました。
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[写真] ニオイコベニタケの編みぐるみ: 傘径約4cm


実物も同じくらいの大きさ


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited
Optio 750Z

by at384 | 2013-08-11 17:00 | 菌類 | Comments(4)
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妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十七作目、ヤグラタケです。

f0108133_13562619.jpg今年の八月中旬に念願のペンションきのこを訪れたのですが、そこでこれまた念願のヤグラタケを見ることができ、これはもう編むしかない、ということになりました。

ヤグラタケなどどこにでも生えているでしょう、という話もありますが、近場の公園などをシロにしている私たちにとっては、なかなか出会えるものではありませんし、なにより、きのこの上にきのこが生えるという姿は理屈ぬきにおもしろく、かわいらしいものです。

f0108133_13563554.jpgということで編み始めたヤグラタケですが、なかなか手ごわかったようで、ヤグラタケ自体はよかったのですが、下のクロハツに大いにてこずることとなってしまいました。

最初はあくまでヤグラタケが主役ということで、クロハツは黒ずんでぐしゃっと歪んでいれば、それっぽく見えるだろうと軽く考えたものの、いざ上に生やしてみるとクロハツが妙に不自然で、あれこれ手を加えて行くうちに、気がつけばクロハツのほうにずっと時間を費やしてしまいました。

具体的には柄の部分がきれい過ぎるということで、古びて汚れたような感じを出すべく、黒っぽい毛糸を不規則に編み込んだり、ひだの存在感を強調するために詰め物をしたり、ヤグラタケの根元が取って付けたように見えないよう、白い毛糸をほぐして菌糸のように這わせたりなどしてみたのですが、なんとか雰囲気は出せたのではないかと思います。

なお、今回も恒例の、裸眼立体視写真を載せておきました。
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[追記]
先日、山と渓谷社より堀博美さん著の『ときめくきのこ図鑑』が刊行されましたが、じつはその一頁に妻の編みぐるみを取り上げていただいており、前作のシワチャヤマイグチの制作途中の様子も載っています。 ご興味をお持ちのかたは、ご覧ください。

[写真] ヤグラタケの編みぐるみ: 直径約10cm(クロハツ込み), 傘径約2.3cm(単体)


実物は傘径約1.2cm


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited
Optio 750Z

by at384 | 2012-09-30 15:12 | 菌類 | Comments(8)
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妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十六作目、シワチャヤマイグチです。

もうここ何年も、夏休みになると一泊二日で箱根に行くのが恒例になっています。 毎回同じところに泊まり、行く先も仙石原の湿生花園くらいという、判で押したような旅程なのですが、分刻みで予定を考えてあくせく動き回るのも面倒なので、何も考えずにのんびり過ごすようにしています。

と言いつつ、何も予定を入れないのにはわけがあって、じつはその宿泊先の庭には、毎年いろいろなきのこが生えてくるのです。 大物こそ生えないのですが、苔むしたところに可憐なきのこが生えているのがたいへん可愛らしく、早々に宿に入りきのこと親睦を深めるというのが毎年の楽しみなのです。

その中でもいちばん楽しみにしているのはイグチの仲間で、初めて泊まったときに、庭の一角に傘径二十センチはあろうかという大きなイグチがポコポコと生えているのを見て以来、今年はどんなのが生えているかと、楽しみでなりません。

f0108133_1040724.jpgf0108133_10395142.jpgそんななかで、今年は七月の末に訪れたのですが、ちょうどいいあんばいに雨がほどよく降り、絵に描いたように可愛らしいシワチャヤマイグチに出会うことができました。

というわけで、帰ってからさっそく編んだのがこの編みぐるみで、余り糸の関係で、傘の色は少々濃くなっていますが、シワシワな感じや、ぽってりした雰囲気はうまく出ているのではないかと思います。

で、きのこの編みぐるみ写真には、毎度裸眼立体視写真を添えているのですが、今回は、ここのところのあまりの暑さに、すっかり撮るのを忘れてしまい、今さら撮り直すのも暑いので割愛することにしてしまいました。

[写真] シワチャヤマイグチの編みぐるみ: 高さ約7.5cm


実物は高さ約5cmくらい (箱根仙石原地区)


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

by at384 | 2012-08-05 11:22 | 菌類 | Comments(2)
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妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十五作目、トガリアミガサタケです。

f0108133_1737326.jpg今まで、白系や黄色系のアミガサタケは何度も目にしていたのですが、黒系のトガリアミガサタケはまともに見ておらず、見たい見たいと思っていたところに先日の大量発生となり、もうこれは編むしかないということで早速できあがりました。

アミガサタケの編みぐるみは過去にいわゆるアミガサタケと、チャアミガサタケの二作ありますが、どちらも五年前の初期の頃の作品で、太い余り糸しかなかったために、大味な感じになっていました。

それはそれでかわいらしく、味もあったのですが、今回は糸も豊富にありましたので、色・形・大きさとも実物に近い雰囲気を再現しています。

四十五作のなかでアミガサタケの仲間は三作も手掛けており、いかにも思い入れの強さを物語っていますが、群生するイヌセンボンタケやチャダイゴケのようなものは除いて、もっとも本数を見ているきのこでもあり、きのこの魅力にとりつかれるもとになったからでしょう。

なお、毎度のように今回も交差法による裸眼立体視写真を掲載します。
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[写真] トガリアミガサタケの編みぐるみ:高さ約9cm


実物もだいたいそのくらいの大きさ(深大寺周辺)


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited
PENTAX K-5 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1
PENTAX Optio 750Z

by at384 | 2012-04-22 17:58 | 菌類 | Comments(2)

個展が終了しました

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短かったようで長い五日間が終わりました。
年度末のお忙しいなかおいでくださいました皆さま、どうもありがとうございました。

片付けなどが一段落しましたら、またご挨拶の記事など掲載いたしたく考えておりますが、ひとまずは簡略ながらお礼申し上げます。

とり散らかった室内をお見せしてお恥ずかしいのですが、写真は五日ぶりに帰宅した編みぐるみたちです。 と、よく見るとなんだか数が増えているような、しかも毛糸ではなく木製の。。。

本日いらしたかたはご覧になったかもしれませんが、くわしくは後日、少しずつご紹介します。

[写真] きのこの編みぐるみたち



RICHO CX3

by at384 | 2012-04-02 00:21 | 菌類 | Comments(2)
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妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十四作目、マントカラカサタケです。

f0108133_844346.jpgこのきのこは、私が今まで見た内でもいちばん妙ちくりんな部類に入るのではないかと思っています。 この長い棒の先に玉がくっついた杖のようなものが、何の前置きもなく突然な感じで地面から直立しているさまは、周囲の光景に対してあまりに調和を欠き、地球外生物を思わせるものすらあります。 しかもその高さが三十センチ以上と、きのこの中でも最大級なのです。

などといかにもすごいかのように説明していますが、じつはこの姿は傘が開く前のもので、傘が開いてしまうと普通のきのこになってしまいます。普通といっても違和感を覚えるには充分な大きさなのですが、誰の目にもきのこだと判別がついてしまい、正体不明の「なんじゃこりゃ」的な衝撃は失われてしまいます。

f0108133_8221297.jpgそのようなわけで、傘が開く前の怪しげな姿を編みぐるみにしたのですが、もう一つに、このきのこの傘の開いた姿をまだ自然の状態で見たことがないというのも理由です。既に抜き取られた状態では見ているのですが、それでは雰囲気がわかりませんし、やはり編むなら妙な姿のほうがいいということで、今回は幼菌ということになりました。

もちろん、たとえ傘が開いていても珍妙さはたっぷりなので、今後もし成菌の姿を見られることがあれば、また編んでもらえるのではないかと思っています。

なお、今回も例によって交差法による裸眼立体視写真を下に掲載します。

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[写真] マントカラカサタケの編みぐるみ:高さ32cm


実物もだいたいそのくらいの高さ(八国山緑地, 国立科学博物館筑波実験植物園)


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

by at384 | 2012-02-05 11:17 | 菌類 | Comments(2)
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妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十三作目、イヌセンボンタケです。

f0108133_17281923.jpgイヌセンボンタケの編みぐるみは過去に一年前五年前にも作っているのですが、昨年の梅雨時に右の写真のような、まさにセンボンといったものを見てしまい、さらには昨今『○○○48』という感じに数で勝負というのが流行っているようなので、千本とはいかないまでも、もう少しだけ増やしてみようと、二回目に作った十本に追加するかたちで、新たに二十六本を作りました。

きのこの編みぐるみは原則余り糸を使用するため、前回の分とは若干見た目が変わってしまうのですが、イヌセンボンタケは最初真っ白で、成熟してくると黒っぽい胞子で傘が灰色になってくるということで、真っ白のものと灰色のものにしています。 最近の作に比べるとすいぶんと大雑把な再現性ではありますが、さすがにこの小ささで精密な再現は難しいので、この作品は全体的な雰囲気で見てもらえればと思います。

この二十六本と二回目のものを合わせて下の写真のように三十六本とし、二回目のものも十本をひとまとめにしていたのを五本ずつにばらして、水平にどどっと広がるように生やしてみました。 千本にはほど遠く、せいぜいISB36といったところですが、生えっぷりもかなりイヌセンボンタケらしくなったのではないでしょうか。
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例によって、交差法の裸眼立体視写真も載せています。
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[写真] イヌセンボンタケの編みぐるみ:傘径約1cm


実物も同じくらいの大きさ(深大寺近辺)


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

by at384 | 2012-01-21 19:27 | 菌類 | Comments(2)
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妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの四十二作目、ドクツルタケです。

日本最強といわれる猛毒きのこのひとつで、純白で優美な姿から英語圏でもDestroying Angel(死の天使とも殺しの天使とも訳される)の異名を持っています。

f0108133_18332140.jpgなどと言うといかにも図鑑的な説明ですが、じつは五年半前に箱根で遭遇し、あまりの美しさに我を忘れてしばし見入ってしまったほどの、本当に美しいきのこなのです。 「美しい」などという言葉はいかにも気取った言葉で、花だろうが絵画だろうがたやすく口に出すなど小っ恥ずかしくてできたものではありませんが、このきのこには「美しい」という言葉以外に表現のしようがないように思います。

右の写真はそのときのものですが、そうでもないように見えるのは私の写真が下手なのと、見つけたときは既に夕方で薄暗く、写真を撮ったのは翌日になってしまったので、全体的にややくたびれた感じになってしまったためです。

と、思い出ばなしが続いてしまいましたが、そんなあまりの美しさに、白い余り糸はあってもなかなか手掛けることができず、今年ようやっと編むことができたようです。

満を持して作っただけのことはあって、あのとき以来ずっと目に焼き付いている優美なようすが再現できているように思います。 編み物であるにもかかわらず、致死量の毒が満ちているように思えて、撮影しながら「うーん、毒だ」などと何度もつぶやいてしまい、妻に笑われました。

なお、今回も交差法による裸眼立体視写真を下に載せています。
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[写真] ドクツルタケの編みぐるみ:高さ15cm


実物も同じくらいの高さ(箱根仙石原地区)


PENTAX K-5 + DA35mm F2.8 Macro Limited

by at384 | 2012-01-15 19:30 | 菌類 | Comments(2)