きのこと言っても、いわゆるきのこ型ではなく、木の幹に貼り付いたりしている地味なやつです。さすがにきのこ好きの私でも、普段なら気が付いてもそのまま通り過ぎてしまうのですが、三つきれいに並んでいるので撮ってみました。
木製の手すりの下側に貼り付いていたので、下から潜り込むようにして撮っていたのですが、周囲を歩いている人からは何を撮っているのか分からず、変質者なのか、はたまた手すりマニアか、とにかく怪しい奴に見えたのではないでしょうか。
怪しまれて声を掛けられるのは日常茶飯事なので、特に気にもしていないのですが、デジタルカメラだと撮ったものを見せることができるので、万が一不審者と間違えられた場合でも、撮った物を見せて証明できます。少なくともこの点に於いては、フィルムより勝っているのではないでしょうか。
[写真] 正体不明:直径約3mm
PENTAX *istDS + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1
きのこ写真のホームページ 『役に立たないきのこの写真帳』 を更新しました。
今回は2005年に撮った写真の残りを追加し、ページのデザインも一部変更しました。
[写真] 名称不明:直径約1.2cm
昨年10月に新宿御苑で撮影したもの。
PENTAX *istDS + D FA MACRO 50mm F2.8
都立野川公園でこんなものを見つけました。
自然観察園の中を歩いていると、足元に白黒模様のやたらと目立つ虫が歩いていました。平べったい体なので、カメムシの仲間なのだろうとは思ったのですが、初めて見る種類なのと、薄暗い木陰に白黒の模様があまりによく目立つので、慌てて写真を撮りました。
のそのそとした動きながらも、なかなか立ち止まってくれず、撮影に夢中でゆっくり観察する余裕がなかったので、その時は気が付かなかったのですが、家に帰って写真を見ているうち、背中の模様が顔に見えてきました。しかも、めちゃくちゃ笑っています。わざわざ載せるまでもないでしょうが、右の絵のような漫画的な笑い顔です。見ているこちらも大笑いしてしまいました。
最近テレビで「人面カメムシ」というやつを何度か見ましたが、私としてはムッツリ顔の人面カメムシより、「わはははは」と笑っているかのようなこちらの方が遥かに強烈な印象を受けました。何しろ、目、口、髪の毛はおろか、ご丁寧に前歯や「のどちんこ」まであるのです。もうたまりません。
一体何者なのか調べてみると、これは「アカスジキンカメムシ」というカメムシの幼虫で、幼虫の時は顔のような模様が見えていますが、成虫になると羽で隠れてしまい、金属光沢風の緑色の体に赤い模様のある、似ても似つかない姿になってしまうようです。そう言えば、よく見ると脚や触角にその面影が感じられます。
人面魚、甲羅にニコニコマークのある蟹、人面カメムシなど、今まで人の顔のような模様の生き物がテレビで取り上げられ、人気者になりましたが、この「わははカメムシ」ことアカスジキンカメムシの幼虫にはそれらを遥かに凌ぐ強烈な個性が感じられます。モノが幼虫なので、万人受けはしにくいかもしれませんが、少なくとも我が家ではハシビロコウ以来、久々の大受け生物でした。