写真初心者のおっちゃんが、身近な生き物について、下手くそな写真と駄文で観察日記風に綴ります。きのこと家庭菜園の話題が多めです。


by at384
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水吹ききのこ再び

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今年「博物ふぇすてぃばる!」に参加するために必要となったために、これまで縁のなかったツイッターを始めることになりました。 決して批判的な理由で避けていたわけではないのですが、普段からスマートフォンの類を持ち歩かないこともあって、興味を持てなかったのも正直なところです。

ですが、実際始めてみると手軽というのか、機動性がよいというのか、ブログでは事前にあれこれと準備していたものが簡単に済んでしまうため、気が付けばブログの更新を置き去りにしてツイッターばかりになっていました。 易きに流れるというのは怖いものだと、身を以て感じています。

とはいえブログで更新が遅れ、ひと月以上前の話題を出していることもしばしばな実態を考えれば、即時性というのも悪くはないのかもしれません。 一方でやはり140文字という制限は、ただでさえ文章が冗長になりがちな私には厳しく、伝え切れないことも多いので、これからは旬な情報発信はツイッターで、しっかり伝えたいことはブログでと手段を使い分けようと思っています。

f0108133_1872717.jpg前置きは長くなりましたが、八月の長雨の頃の話です。 各地でのきのこの大発生の話題に誘われて深大寺に行ったところ、もちろん他所に劣らず大発生するなかで、久々にツガサルノコシカケの水吹き(分解水)に出会いました。

水吹きに執着しているわけではありませんが、水を吹くきのこはどちらかといえば地味で表情が読み取りにくい硬質菌なので、水吹きは彼らが見せる数少ない生き生きとした表情ですし、何より珍しさと面白いというのが理由で、ブログでも何度か取り上げています。

ツガサルノコシカケのものは九年ほど前に見て以来で、そのときはごく幼菌で水滴は透明だったのですが、今回見たものはなかり成長したもので、水滴もうっすらと赤色を帯びていました。 上面の黒っぽい色と、純白の管孔側に薄紅色の水滴がたいへん美しく、今まで見たなかで一番の水吹ききのこでした。

f0108133_2034033.jpg水吹ききのこといえば、硬質菌のものとは全く異なるのですが、同じ八月に我が家の植木鉢に生えたハタケチャダイゴケにも面白い水吹きが見られました。

ハタケチャダイゴケは胞子が未熟なうちは杯に膜状のふたが付いており、そこに粘性のある液体が満たされていることは知っていたのですが、その液体が裂け始めたふたのわずかな穴から押し出されて、粘性も手伝ってか大きな丸い水滴になっていたのです。

f0108133_2034797.jpg水滴はハタケチャダイゴケの直径の三分の一にも及ぶ大粒のもので、たまたま二つ並んだ杯のちょうど同じ位置に出ているものもあって、美しいだけでなく、可愛らしい光景となっていました。

ハタケチャダイゴケのこの水滴は湿度や気圧などの条件が重なってできた偶然の現象なのか、それとも恒常的に起きていることなのか、残念ながら他の報告例を見つけることができなかったのでわかりませんが、面白いものを見せてもらいました。

もしどなたか他でこの現象を見られたかたがいらしたら、お教えいただけると幸いです。

[写真] ツガサルノコシカケの幼菌: 幅約4cm / ハタケチャダイゴケ: 直径5mm



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# by at384 | 2017-09-11 22:04 | 菌類 | Comments(0)
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北八ヶ岳は苔の森に訪れた後、清里まで移動して宿泊しました。 翌日は清里付近を探索すべく、まずはキープ協会の周辺にある自然散策路へ。

帰りの電車もあるため、比較的短時間で回れそうな森の中の散策路を見てみましたが、大半はびっしりと笹に覆われていて、残念ながらこれではきのこを探すのは困難でした。 そうこうしているうちに雨が降り出して散策どころではなくなり、久々に名物のアイスクリームでも食べようかと清泉寮へ。

ふとベンチの置かれた植え込みの中を見ると、鮮やかな黄色のきのこと思いっきり目が合いました。 近付いて見るとコガネテングタケとおぼしききのこが数本。 写真を撮ってふと視線を上げると、緑色の草の中に赤紫色の物体が点々と。 芋づる式に周辺から次々ときのこが出現するではありませんか。

さんざん笹薮の中をきのこを求めて歩き回ったのは何だったのかと思いたくなるほど、想定してもいなかった清泉寮の一角できのこ三昧となりました。 常々思うことではありますが、やはりきのこは人懐っこくて目立ちたがりのようです。

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[写真]
ハナオチバタケ, ニカワホウキタケ(?), チシオタケ, チチタケ, 未同定, コガネテングタケ(?), トガリツキミタケ(?)



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# by at384 | 2017-08-06 19:10 | 菌類 | Comments(0)
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北八ヶ岳の苔の森では、どうしても苔や地衣類が目に付き、相対的にきのこの存在感が薄くなってしまうのですが、小型菌中心で種類こそ少ないものの、けっこうな数のきのこに会うことができました。 なにより森の中が苔の緑色で満たされているため、背景がきれいで絵になるのが素敵です。

種類としてはクヌギタケの仲間とカブベニチャ(?)が大半ですが、少ないながらも他のきのこたちにも会うことができました。 また全体的に湿った環境ということもあって、きのこ以外に粘菌も元気で、そこかしこで姿を見ることができました。

f0108133_16365056.jpgそして、これは菌類ではないのですが、森の中にはギンリョウソウがちょこちょこと生えていて、もう花はほとんど終わって実ができたものがほとんどながら、これもまた森の緑に映えてきれいでした。 ことに可愛らしいのが実のなりかたで、今まで気付かなかったのですが、果実が成熟してくるとそれまで俯いていたのが上を向いて来るのが面白く、みんなで口を尖らせて上を向いているようなのが印象的です。

ギンリョウソウといえば最近、ゴキブリが種子散布に一役買っているという話題を知りました。 純白のいかにも清楚な姿とは裏腹に、ベニタケの仲間から栄養をかすめ取り、ゴキブリに種子散布をさせているという点が興味深いところです。

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[写真]
カブベニチャ(?), ギンリョウソウ, ベニタケの仲間, イグチの仲間, 未同定, コガネニカワタケ(?), イグチの仲間, クヌギタケの仲間, マメホコリ, ススホコリ(?), 未同定, クダホコリ(?), ツノホコリ(?)



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# by at384 | 2017-08-06 17:42 | 菌類 | Comments(0)

地衣類が笑顔な苔の森

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博物ふぇすてぃばる! が終わって準備作業から解放されたので、いざきのこを見に行かんと思ったのですが、耳に入るのは少雨で不発の情報ばかり。 なんとか近場で湿っていそうな場所を求めて、北八ヶ岳の「苔の森」の情報を見つけ、苔が生える場所なら大丈夫だろうと出かけました。

行くまで知らなかったのですが、ここは最近ジェイアール東日本の旅行商品の宣伝で取り上げられたそうで、大混雑となって駐車場がすぐに埋まってしまい、下手をするとかなり離れたスキー場の駐車場で順番待ちになってしまうとか。 幸い休みを取って平日に行けたので、駐車場はなんとか入れました。

f0108133_1425488.jpgその苔の森に入って行くと、いつ降り出すかという曇天のせいもあったのですが、実に涼しく心地よいところです。 そして期待にたがわず、場所によってはぬかるむほどの湿りっぷりでした。

名前の通り、うっそうとした森の中は様々な種類のコケがそこかしこに群落を作っていましたが、地衣類も負けじと樹の幹や岩に集団を作っています。 今までも行く先々で地衣類は目にしてきましたが、この密度の高さは初めてでした。

そして何より特徴的なのは、私の印象では隅っこの方でおとなしくかたまっている感じであった地衣類が、ここでは自分たちが主役と言わんばかりに大集団を作って目の前に陣取っていることです。

なかでもひときわ元気なのがウグイスゴケで、反復発芽する様子がまるで皆んなでバンザイをして喜んでいるかのようでした。 ウグイスゴケ以外の地衣類も、今までどちらかと言えばむっつり黙って貼り付いている印象だったのが、ここではみんな表情たっぷりに笑顔を振りまいているかのようです。

残念ながらきのこは数こそいたものの、種類的には少なかったのですが、それを補って余りある地衣類の楽しそうな姿が素敵な場所でした。 ちなみに、小淵沢からここに向かう途中の山道にサルオガセの大集団があり、ここでも見られるかと思って通過してしまったのですが、苔の森ではサルオガセは見つかりませんでした。

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[写真] ウグイスゴケ, 未同定2種, コアカミゴケ, キゴケ属, ヒロハセンニンゴケ,トリハダゴケ属



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# by at384 | 2017-08-06 16:11 | 菌類 | Comments(0)

博物ふぇす終了しました

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7月22日・23日と2日間にわたって開催された「博物ふぇすてぃばる! 4」が終了しました。

第1回以来三年ぶりの出展で、一応それ以降も来場者として毎回訪れてはいましたが、あらためて出展者側で参加してみると、前回参加時から較べた規模の拡大と内容の充実ぶりに驚かされました。

f0108133_039522.jpgそしてこれに呼応するように来場者数も大幅に増え、博物への関心も高まっているようで、交代で適用に休憩を取るつもりがほぼずっと貼り着き状態で、終わって帰宅した後の疲労感はかつて経験したことのないほどのものでした。

帰宅したきのこたちも右の写真のように、すっかりお疲れ状態です。

しかし、それと裏腹に今回おいでいただいた皆さまの反響や関心も並々ならないもので、開催中はまったく疲労感など覚えないほど充実して過ごせました。 また、常々一度お会いしたいと思っていたかたがた、普段なかなか直接お会いする機会のないかたがたにもおいでいただけ、本当に楽しい二日間でした。

ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。
また、一緒に盛り上げてくださった出展者の皆さまもありがとうございました。

そして博物ふぇす参加のきっかけをくださり、今回も一緒に参加していただいたうえに、帰りは家まで送ってくださったイカがテーマのAAYAAさんご夫妻、ありがとうございました!

なお展示していたパネルは、下記のWebページからご覧いただけますので、会場でゆっくりご覧になれなかったかた、もう一度ご覧になりたいかたは、どうぞご参照ください。
http://kinoko.sumomo.ne.jp/event/hakufes2017/

これですっかりネタを出し尽くしてしまったので、何年後になるかはわかりませんが、また参加できればと思います。

これで一仕事片付いたので、いよいよお預けだった千葉県立博物館の『きのこワンダーランド』や、国立科学博物館の『深海』、そして森のきのこたちに会いに行けます!

[写真] 博物ふぇすてぃばる!の展示とお疲れきのこたち



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# by at384 | 2017-07-24 01:37 | 菌類 | Comments(0)