カマキリはいつもこっちを見てる
2007年 10月 08日
写真の整理にかまけて、すっかり時間が経ってしまったのですが、先日たまたま家の近所に生えているキンモクセイの枝に目をやった時、そこに止まっているカマキリと目が合いました。
別にカマキリなど珍しくもないし、このこと自体わざわざ取り上げるほどのものでもないのですが、写真を撮りながら、ふと思いました。カマキリは何時見ても、こっちと目が合っているように思えます。
警戒心の強さもあってか、相手のいる方にくるっと頭を向ける習性があるのは確かですが、何より眼の上の黒い点がそう思わせるのです。複眼なので瞳などあろうはずはないのですが、その構造からくる光の反射の具合からか、必ずカマキリを見ている側の正面に黒い点が現れます。
どちらかと言えば無表情にしか見えない昆虫たちの中で、妙に表情豊かに見えてしまうカマキリ、交尾が終わったオスを食べてしまったりなど、残虐な印象を持たれがちな奴ですが、愛嬌があるように思えてどこか憎めません。
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後日知ったのですが、これは偽瞳孔といって、結構有名なもののようです。
恥ずかしいことに、知らなかったのは私ぐらいのようなものでした。