写真初心者のおっちゃんが、身近な生き物について、下手くそな写真と駄文で観察日記風に綴ります。きのこと家庭菜園の話題が多めです。


by at384
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

きのこの編みぐるみ 〜 カニノツメ

f0108133_950139.jpg

妻が編み物の余り糸で作ってくれたきのこの編みぐるみの第十弾、カニノツメです。

前回のハタケチャダイゴケで余り糸をほぼ使い尽くしたので、とりあえずこれで秋まで充電というつもりだったのですが、九では数が悪いということで、急遽十個目を作ることになりました。作るにあたり桃色の糸だけ買い足したので、「余り糸」だけではないのですが、この色ならまた編み物で使うだろうということで、今回は特別に先行投資ということにしました。

きのこの編みぐるみは、手探りで何となく始めた初回のホンシメジを除いては、どれも実際に生えているところを見たもので、その中でも近所によく生えてきて馴染み深いものや、強く印象に残ったものを選んでいるのですが、そういった意味では、このカニノツメは極めて思い出深いきのこです。

f0108133_9503489.jpg三年ほど前に神代植物園できのこを探している時、一緒にきのこを探していた妻が右のような姿のカニノツメを見つけました。妻は最初悪臭とその姿に、誰かがお弁当のおかずに入っていたカニを捨てたのではないかと思ったそうですが、まだきのこの写真を撮り始めた頃で、変わった形のきのこを見慣れていなかった私たちは、こんな面白い形のきのこがあるものかと、あまりの異様な姿に見入ってしまったものです。それ以来、秋になるとまたあんな凄い形のきのこにお目にかかりたいと、毎年神代植物公園を探し回っているという、そんな思いでのきのこなのです。

f0108133_9505591.jpgカニノツメは参考写真のとおり、カニのハサミを思わせるような形もさることながら、色や質感もなんとなく殻を剥いた蟹肉を思わせる面白い形のきのこです。公園のウッドチップなどによく生えてくるきのこで、先端の茶色っぽい粘液から悪臭を放ってハエなどをおびき寄せるのですが、この粘液は実はグレバと言われる胞子で、たかってきたハエなどにくっ付けて運ばせるというなかなかのやり手です。最初は根元の丸くて白い膜状の、俗に「卵」と言われるものに包まれており、この卵を破って生えてくると数時間で成長し、翌日には萎れるかナメクジなどに喰われて消えてしまうそうです。

こんなカニノツメの編みぐるみですが、強く印象に残っていたこともあり、相変わらず手前味噌ながら、今にもグレバから悪臭が漂ってきそうなほどの見事な出来ばえとなりました。特に先端部の形状は何度も編み直したそうで、それらしさを出すのに苦労したそうです。ある意味一番作りたかったきのこだったそうなので、妻も大いに気に入っています。

[写真] カニノツメの編みぐるみ:高さ約11cm


写真の説明/撮影地


PENTAX K10D + FA31mm F1.8 AL Limited

TrackbackPeopleきのこTrackbackPeople K10D

Commented by kokusa5884 at 2007-06-24 21:06
こういうものにすぐ反応するもせてです。
カニノツメと来ましたね。素人さんに見せても、きのこだとはとても思わないでしょう。イカタケとかではなく、カニノツメという選択が良いです。
Commented by at384 at 2007-06-24 23:06
私も最初は半信半疑でしたが、これを見て以来、逆にゴミやら落ちた木の実を見ても一瞬きのこではないかと思えてしまうようになりました。
イカタケも是非ともお目にかかりたいきのこの一つです。俗っぽいかもしれませんが、やはり実物を見たら作ってしまうかもしれません。
Commented by hatake-garden at 2007-06-25 21:13
これを見ても きのことは思わない素人な私です。
いや、きのこ、奥が深そうですね。この形で臭いとなると ほんときのことは思えませぬ。生き延びるために いろんな知恵(?)を持ってるんですね。すごいなぁ・・・。
Commented by at384 at 2007-06-25 22:50
きのこと思えないとしても無理ありません。この仲間のきのこは、おそらくきのこの中でも最も珍奇な形状揃いだと思います。
私も見たことがないものが多いのですが、カニノツメだけでなく、イカを逆さにして土にめりこませたようなイカタケ、中華の高級食材で有名なキヌガサタケ、隙間だらけのカゴを思わせるカゴタケ、ツマミタケ、サンコタケ、キツネノエフデなど、なんでこんな色形になったのか理解に苦しむような奴らばかりで、興味が尽きません。ただし、どれも悪臭を放つのが玉に傷なのですが。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by at384 | 2007-06-24 09:53 | 菌類 | Comments(4)