桜に天狗
2007年 03月 10日
我が家の近所には市内でもちょっとした桜の名所になる桜並木があります。いつも通勤に使用するバス停はこの道沿いにあり、バス待ちの間、桜を観察するのが日課のようになっています。
この桜並木の桜はどういうわけか、幹のあちこちからだらだらと樹液がしみ出ている箇所が多いのですが、ちょうどバス停の脇にある樹を見上げた所に、こんな物を見つけました。
まるで天狗の面のような形に凝固した樹液です。目のように見える窪みも、鼻の下に顎もちゃんとあり、何といっても突き出た鼻の形状が絵に描いたような天狗です。
残念ながらこの天狗は2.5メートルほどの高さにあり、しかも極めて小さいので、あまり気付く人もいないようですが、もっと目立つ大きさだったら、拝みにくる人が出てくるのでは、などと思ってしまいます。
ところで、天狗で思い出したのですが、一昨年、井の頭公園では樹の根元にお釈迦様のような形のきのこを見つけました。武蔵野にはまだまだ、神様や仏様やお化けがちょくちょくと顔を見せるような場所が残っているようで、何がというわけではないのですが、安心感を覚えました。
ちなみに、他界した私の祖母はとにかく信心深く、子供の頃は年中「罰が当たる」と口癖のように言われ、白蛇を見たと告げた際も「なぜきちんと手を合わせて拝まなかった」と叱られるほどだったのですが、もしそんな祖母が生存していたら、この天狗やお釈迦様にも、花やらお菓子やらを供えて拝んでいたかもしれません。