甘鯛の鱗に富士の山
2006年 11月 23日
一瞬何の写真かといぶかる方もいらっしゃるでしょうが、甘鯛の切り身を接写したものです。
先日テレビ番組で甘鯛の話題が取り上げられており、その中で、徳川家康が鱗に富士の形のある甘鯛を献上され喜んだ、という逸話が紹介されていたそうです。という話を妻から聞き、興味を覚えたのですが、今日たまたま魚屋さんで甘鯛の切り身を買い、焼こうとした妻から「ほら、富士山の形の鱗がある」と言われて見てみると、逆さながらも確かに富士の稜線を思わせる末広がりの筋が入っています。
試しに他の取り残しの鱗を探して見てみると、うっすらと富士山の形が見て取れましたが、この写真のものほどはっきりしたものは残っていませんでした。どうやら部位によって明瞭さは異なっているようです。
初夢ではありませんが、思いがけずこんなところに富士山の姿を見ると、家康ならずともおめでたいような心持ちがし、何だか嬉しくなります。あと一月余の今年ですが、嫌な話題ばかりが耳に入る中、いい話題が聞けるといいですね。
と、無駄知識めいた話はともあれ、日本人にとって富士の山は特別な物なのだと、改めて認識させられる出来事でもありました。