またしてもアミガサタケにしてやられました
2017年 04月 29日
今年の春は桜の頃によく雨が降ったため、久々にアミガサタケが大量に生えるのではと期待して、以前見つけた場所を片っ端から見回ってみたのですが、まったく見つかりません。
そうこうしているうち、神代植物公園のツイッターに、アミガサタケが園内に出ているとの投稿を見つけました。 その生えているという場所は、若い小さな木を除いてほとんど桜がありません。
緑地だらけのこの周辺をしらみつぶしに探すなど到底不可能なため、桜の周囲に的を絞って探しており、ここは全く探索場所から除外していました。
公園事務所のツイッターに書かれた場所に行ってみると、なんと植え込みの草むらに点々と何本ものアミガサタケが出ています。 さらに面白いことには、伊豆諸島の植生を再現するためにスコーリアだらけで草一本生えていない場所に、何本も立派なアミガサタケが生えています。
しかも不思議なことに、その中でも生えている場所は、プラスチック製の擬木が立ててある周囲に限られているのです。
アミガサタケがアルカリ性土壌を好むため、コンクリートブロックの脇から生えていることはよくあるのですが、なぜプラスチックの擬木の根元なのでしょうか。
考えられることは、地中を這って行った菌糸が異質なものにぶつかって刺激を受け、子実体を出したというところでしょうか。 残念ながらまだ真相はわかりません。
ただひとつ言えることは、アミガサタケの生える場所はやはり気まぐれで予測不可能ということで、今回もまた見事に裏をかかれたということです。