きのこの編みぐるみ 〜 マメザヤタケ
2015年 03月 15日
妻が作ってくれたきのこの編みぐるみの六十作目、マメザヤタケです。
昨年の秋、本来ならきのこの最盛期のはずが少雨のために大変な不作となっていた時に、八国山緑地で見かけた数少ないきのこの中で、最も印象に残ったのがこのきのこでした。
英語では「死者の指」などという物騒な名前で呼ばれているそうですが、見つけた時の印象はどちらかといえば、テレビ東京でやっている「美の巨人たち」で建築作品の回に時々出てくる「モデュロール兄弟」という感じでした。どのみちきのこらしからぬ異様な姿には変わりなく、強く興味を惹いたうえ、真っ黒でいかにも編み易そうな形ということもあって、手掛けることになりました。
というわけで編み出したのはよいものの、じつは表現が一番難しい不規則な形。さらにはそれを束ねて生え姿を作る際も、わざとらしくならないようにするのに思いのほか苦労してしまいました。
マメザヤタケなどあまり気にして見られるかたも少なく、もしかして伝わらないのでは、という不安もありますが、どうでしょうか。
なお、今回も恒例の交差法による裸眼立体視写真を添えておきました。