アカザのぶつぶつ
2006年 05月 10日
都立野川公園にて。
アカザという草は、子供の頃から普通にそこいら辺に生えていて、名前も知っていたのですが、まじまじと見たことはなく、ただ単に新芽が赤い草という認識しかありませんでした。新芽が赤い植物は結構多く、アカザもそんな仲間の一つとしか思っていなかったのです。
先日、野川公園でたまたま目に留まり、近付いてみると、葉っぱそのものが赤いのではなく、緑の葉の上に赤、と言うより赤紫色の粉のようなものがびっしりと付着しています。マクロレンズで更に寄ってみると、その粉は小麦粉や片栗粉のような細かい粒子ではなく、食塩のごとくかなり大きな粒のようです。
拡大すると、大小のブツブツが並んでおり、人間の舌を見ているようで、少々不気味でもあります。
先日、オオバアカメガシワの葉っぱを取り上げた際にちょっと調べてみたのですが、あの手の赤い新芽は有害な紫外線を吸収するアントシアニンなどの色素と、まだ葉緑素が充分にできていないという状態の合わせ技のようでした。しかしこのアカザの赤紫色のブツブツは、何だかそれとは異なるような気がします。そもそも新芽が白いシロザというのもあるので、確証はありませんが、別の目的があるような気がしてなりません。
一体何なのでしょう。