ゴーヤついに完熟
2010年 08月 14日
ゴーヤ栽培2010: 19
苗を植えてから百二日目のゴーヤです。
突如として黄色くなり始めたゴーヤの実は、翌朝には見事なまでに黄金色へと変わりました。 快晴とは行きませんでしたが、真夏の青空に対してほぼ補色と言えるこの黄金色は、見ていてほれぼれするようです。
念のため実の腹を押してみますと、まるで中身が無いかのようにふかふかしており、裂けるのは時間の問題のようですし、この日は台風が接近中ということもありましたので、ここで収穫することにしました。
ゴーヤの実は完熟のものを含めて三つありましたが、完熟でないものの一つも緑色が薄くなり始めていましたので、合わせて収穫しました。 ちなみに緑色のほうもまた種の周囲が赤く色付き始めていましたが、苦みは十分にのこっていました。
一方、完熟ゴーヤのほうは、実際によく見てみると一カ所、こぶの間にひびが入り始めており、ここで収穫しておいて正解のようでした。
収穫したのは朝でしたので、食べるのは夕食後のお楽しみということにしてひとまず出勤し、夕方帰宅してみると、朝ひびの入っていたところがぱっくりと裂け、真っ赤な種が顔を覗かせています。
既に収穫して室内に置いてありましたので、想像するほかはありませんが、夏の真っ青な空の下にまっ黄色な実がぶら下がり、裂け目から真っ赤な種が顔を覗かせている姿は、遠目にもよく目立つこと請け合いで、その巧みな計算には感心させられます。
そして夕食後、いよいよ待ちに待った、念願の完熟ゴーヤの種をいただきました。
正確には種ではなく、種の周りの軟らかい寒天状のものなのですが、ぬるっとしたような、ねっとりとしたような食感で、すっきりとうす甘く、暑い夏のおやつにはぴったりの爽やかな味です。
ちなみに種を取り除いた黄色い皮の部分はもろもろと崩れ易く、もったいないので食べてみましたが、爽やかさがすっかり失われ、瓜臭さと苦さと食感の悪さで、正直美味しくありませんせした。
また、種も炒って食べると滋養強壮によいとかで、試しに炒って食べてみましたが、口に入れた瞬間こそ香ばしいものの、すぐに強烈な瓜臭さが口中に広がり、好んで食べるものではないようです。 この瓜臭い感じは記憶にあるのですが、子供の頃嗅いだ、幼稚園で収穫したひょうたんの中身を出すために腐らせたときの悪臭を思わせるものでした。